シードラウンドの資金調達を完了

株式会社Braceは、現役矯正歯科医が代表を務めるスタートアップ企業としては国内初となる、シードラウンドの資金調達を完了いたしました。

今回のラウンドは株式会社ANOBAKA(本社:東京都港区、代表取締役:長野泰和)をリードVCとし、エンジェル投資家6名ならびに株式会社ゴーリスト(本社:東京都千代田区、代表取締役:加藤龍)からの出資を受けました。エンジェル投資家には、国内外で著名な矯正歯科医である有本博英氏(イースマイル国際矯正歯科)と賀久浩生氏(スーパースマイル国際矯正歯科)からもご支援を頂いております。

資金調達の目的と事業内容

Braceは「テクノロジーで正しい歯列矯正をより多くの人へ」を掲げ、テクノロジーの力で、適切な矯正歯科医療が行き届かない地域や人々に対して、より良い治療体験を提供し続けることを目指しています。一般歯科医に対しては、矯正歯科医がオンラインで治療をサポートする「b-ortho(ビーオルソ)」を展開しており、矯正歯科専門医に対しては、プラクティスマネジメントソフトウェアの「b-align(ビーアライン)」をSaaSとして提供しています。

本資金調達により、「b-ortho(ビーオルソ)」プラットフォーム基盤にもなっている、「b-align(ビーアライン)」ソフトウェアの追加開発や営業・マーケティング領域における人的リソース獲得を強化し、さらなる事業成長を実現してまいります。

b-ortho(ビーオルソ)

一般歯科医(GP)は矯正の専門教育を受けていないため、今まではなかなか自分の臨床に矯正治療というメニューをいれることができませんでした。「b-ortho」はこれをオンラインで解決します。矯正治療で最も重要な「診断」と「診療毎の判断」をGPに代わって矯正歯科医が代行することで、安心して質の高い矯正治療を提供できるようになります。

b-align(ビーアライン)

国内においては初めての矯正歯科医専門の「プラクティスマネジメントソフトウェア」の「b-align(ビーアライン)」。矯正歯科臨床医の日々の診療(プラクティス)に関する全てを、クラウドソフトウェアで一括管理(マネジメント)できます。

オンラインカルテに加えて、予約・会計管理、診断情報、様々なデータストレージも一元化。効率化によって確実な診療を支援し、クリニックのオペレーションを次のレベルへと導きます。

専門医がより多くの時間を目の前の患者さまに向けていただけることにつながれば幸いです。

今回ラウンドの引受先一覧(順不同)

  • 株式会社ANOBAKA
  • 株式会社ゴーリスト
  • 有本博英氏
  • 賀久浩生氏
  • 佐藤守正氏
  • 藤田聡氏
  • 荻原国啓氏
  • 妹尾正仁氏

投資家からのメッセージ

長野泰和(株式会社ANOBAKA)

ANOBAKAはシード特化型VCとして創業者が自分の事業にどれだけ熱狂しているかを重要視してます。吉住さんのお話を最初に聞いた時に矯正歯科の業界を変えていきたいという熱狂を感じました。チャレンジングな事業ではありますが、吉住さんならやってくれると思っています。

Braceが日本の歯科業界においてなくてはならないサービスに成長するのが楽しみで仕方ありません。

有本博英(イースマイル国際矯正歯科)

人生100年時代といわれる現在、矯正治療は口腔健康と健康資産の基盤となる重要な治療です。しかし、矯正治療は専門性が高く、専門医の監督下でなければ高いクオリティの治療を受けることが難しいという課題があります。

「Brace」が目指すのは、デジタルプラットフォームを構築し、専門医の監督下で安全かつ高品質な矯正治療を遠隔でも提供できるようにすることです。これは、従来の治療プロセスを大きく変革し、地域を問わず多くの人々にアクセス可能な矯正治療を提供する革新的なソリューションです。

矯正治療の市場は今後ますます拡大が見込まれており、「Brace」のデジタルプラットフォームはその成長を支える重要な役割を果たすと確信しています。これからも、革新と成長を続ける「Brace」の取り組みに注目し、支援してまいります。

賀久浩生(スーパースマイル国際矯正歯科)

私は日本の歯学部を卒業後、アメリカの大学院に進学し矯正歯科で専門医の資格と学位を修了後、帰国して父の歯科医院を継承し今年で30年になります。そういった経緯もあり、昨年医院にいらっしゃる方の半分以上が外国人でした。また、自分の臨床をシェアするという取り組みを、論文発表や講演という形で行っておりますが、昨年は年間10回以上の海外講演する機会がありました。世界のドクター達からの出会いや、日々出逢う新しい患者様から頂くフィードバックをから、自分を常に進化させていくには、周りの人のサポートや協力が必要と常に感じているところです。

今回の出資に関しては、吉住先生の将来を描く夢やビジョンと自分の目指すものにオーバーラップするところがあり、私もその目標に協力をしながら挑戦してみたいと思い参加することとなりました。このプロジェクトを通して、日本の矯正歯科のプレゼンスが世界に示せるようになればと願っています。

弊社代表より

代表取締役 吉住淳

テクノロジーの進歩によって格安マウスピース型矯正装置を筆頭に、より多くの患者さまに矯正歯科治療を身近に感じてもらえるようになった一方で、「正しい」矯正歯科治療とは何か、我々はよく考える必要があります。

国内においては10万人の歯科医師の中で、矯正歯科の専門医といわれる先生は4%に満たないのが現状ですが、一方で、国際的に見ても非常に優秀な先生方が多いのも事実です。少ない矯正歯科専門医というリソースで、より多くの患者様に、より「正しい」矯正歯科治療を提供できるように、今回の資金調達を起爆剤にして邁進していければと思っています。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000097498.html