
― 専門性を未来へつなぐ、経営・組織・デジタルの実践知 ―
2026年1月12日(月・祝)、東京・GINZA SIX 観世能楽堂にて、矯正歯科経営EXPO 2026(主催:株式会社Brace/DentalMonitoring Japan株式会社)を開催いたしました。
本EXPOは、矯正歯科医療がこれまで培ってきた高い臨床力を基盤に、経営・組織づくり・デジタル活用をどのように掛け合わせ、持続可能な医院運営へと進化させていくかを考える場として企画されたものです。
全国各地から矯正歯科医師を中心に、一般歯科医、コデンタルスタッフ、医院経営に携わる方々が集い、臨床の質を維持しながら医院全体のパフォーマンスを高めるための知見が共有されました。
専門性を「選ばれる価値」に変えるために
本EXPOは、講演を通じて知識を得る場であると同時に、矯正歯科の現場で実際に使われている考え方や取り組みに触れながら、これからの医院経営を考える機会として開催されました。
当日は講演だけでなく、展示や交流の場でも自然と対話が生まれ、ドクターと企業が立場を越えて意見を交わす姿が多く見られました。製品やサービスの紹介にとどまらず、それらが実際の医院運営の中でどう活かされているのか、現場に即したやり取りが行われていた点も印象的です。
開会にあたり、実行委員長を務めた吉住 淳(株式会社Brace 代表取締役)は、次のように語っています。
「矯正歯科医療は、広告や価格、スピードだけで評価されるものではありません。専門性という価値が、患者さんにきちんと伝わるための経営や院内の仕組みを、業界全体で学べる場にしたいと考えました。」
本EXPOは、経営やDX、組織づくりを各医院の工夫に任せるのではなく、診療の質をどう守り、どう取り入れていくのかを実例を通して共有し、業界全体で考えるきっかけとなる一日でした。

多角的な視点から示された「実践モデル」
当日は国内外から6名の演者が登壇し、それぞれの立場から矯正歯科経営のリアルが語られました。
Dr.Dan Bills(Innovative Orthodontics 院長/ハーバード大学 客員講師)
「データから逆算する、強い医院経営」

米国で複数医院を展開する矯正歯科医として、データを活用した医院経営の実践について紹介。
有本 博英先生(イースマイル国際矯正歯科 院長)
「臨床の質と経営を両立させるために」

ドクター個人に依存しない診療体制の構築に加え、スタッフ教育や役割分担の重要性など、臨床の質を維持しつつ組織的な成長を実現するための考え方を解説。
Dr.Josh Adcox(Smile Doctors-Clinical Director of Remote Care)
「リモート診療が変える、これからの矯正歯科」

システムとデータを活用したDXの取り組みをもとに、来院回数や治療期間を最適化しながら、患者満足度と診療の質を両立する考え方を具体例とともに紹介。
吉野 智一先生(Stella矯正歯科 院長・一般社団法人 木曜の夜に 代表理事)
「開業初期を支えるデジタルと仕組みづくり」

開業初期におけるデジタル活用と経営設計をテーマに、少人数体制でも質の高い診療を実現するためのツール導入や業務の標準化など、実践的な視点を共有。
岩田 直晃先生(医療法人社団rise 理事長)
「無理なく広げる、多院展開の考え方」

規模の拡大にとらわれない「ドクター1名・チェア1台」のコンセプトからスタートした医院運営をもとに、スモールスタート型の経営と多拠点展開の考え方を提示。
吉住 淳先生(Smile Access 矯正歯科/株式会社Brace)
「矯正歯科業界のDXと、その先に描く未来」

本EXPOの総括として、矯正歯科業界におけるDXと今後の展望について講演。デジタルを軸に、診療と経営の質を高め、専門性を持続可能に社会へ届ける視点を語る。
随所に感じられた共通項
講演全体を通して共通して語られたテーマは、属人的にならない診療・経営の仕組みづくりと、スタッフ一人ひとりが患者価値に向き合う組織文化、そしてデータやKPIを共通言語とするカルチャーの重要性でした。
こうした視点を貫いて浮かび上がってきたのが、業務効率化やDXの捉え方です。本EXPOでは、業務効率化とは単なる省力化ではなく、その先に臨床の質向上と患者満足度の最大化があるという考え方が繰り返し語られました。矯正歯科がこれまで培ってきた高い臨床技術に、デジタル技術や院内の仕組み、経営の視点を掛け合わせることで、より良い医院運営や人材育成、サービス提供が可能になることが示されました。

企業とドクターが交わる「共創の場」
本EXPOでは講演だけでなく、出展企業と参加者が直接言葉を交わす展示・交流の時間も重視しました。
懇親会「Ortho Innovation Night」では、出展企業による5分間のプレゼンテーションも行われ、参加ドクターとの距離が自然と縮まる機会となりました。
当日は、演者・参加者・企業が立場を越えて集い、日々の業務や現場で感じている課題、取り組みについて率直な意見交換が行われる場面も。
単なる情報収集の場にとどまらず、次のアクションや協業につながる“出会い”が生まれる場となったことも、本EXPOの大きな特徴です。




今後の取り組みと展望
主催の株式会社Braceおよびパートナー企業では、本EXPOで共有された理念や学びを一過性のものにせず、今後も少人数セミナーや共催イベントを通じて、より実践的で深度のある学びと対話の場を継続的に創出していきます。
矯正歯科医療の価値を未来へと継承していくためには、臨床技術だけでなく、それを支える経営・組織・デジタルの視点が欠かせません。矯正歯科経営EXPO 2026は、そうした視点を共有し、次の一歩を考えるための学びと気づきが凝縮された一日となりました。
今後も私たちは、矯正歯科医療の専門性が正しく評価され、持続可能な形で発展していくための取り組みを続けてまいります。
本EXPOは、以下のスポンサー企業ならびに出展企業の皆さまのご支援・ご協力のもと開催されました。
本EXPOをともにつくった出展企業(五十音順)
- 株式会社アソインターナショナル
- エンビスタジャパン株式会社(Ormco)
- 株式会社SABU
- DentalMonitoring Japan株式会社
- デンツプライシロナ株式会社
- 株式会社4DX
本EXPOにご協賛いただいたスポンサー企業
- 株式会社IDOM(Gulliver)
